中学受験の算数は、最も偏差値が上がりにくい教科になります。
一部の算数が得意な子供以外は、なかなか成績が上がらず苦戦します。
実際に全く算数の成績が上がらず、中学受験を向かえる子供も多いです。
算数の偏差値が上がるまでには、かなりの時間がかかることを覚悟しましょう。
もちろん個人差はあるので、早い子供ならば3ヵ月くらいで偏差値が上がります。
しかし遅い子供の場合は、算数の偏差値が上がるまで数年かかることもあるのです。
実際に偏差値が上がった子供の、算数の成績の推移を紹介するので参考にしてください。
算数の基本ができていない子供の例
算数が苦手で、小学校の授業でも5割も解けない子供でも中学受験対策で偏差値は上がりました。
当初は40前後だった算数の偏差値が、最終的には55前後まで上がることに成功しました。
実際にかかった時間として、3年ほどの勉強時間がかかりました。
この子供が中学受験を開始したのは、小学4年の春からになります。
最初の頃は学校の授業すら理解できていない部分が多く、中学受験以前のレベルでした。
しかし小学4年の時に、算数の基礎を徹底的に復習する勉強法で小学校レベルをなんとかクリアしました。
小学5年になり、中学受験レベルの算数にチャレンジすることを開始しました。
その当時は、全く中学受験の算数は解けず偏差値は40前後でした。
しかし1年間必死に算数を勉強して、なんとか偏差値50まで上げることに成功しました。
小学6年になり、中学受験レベルの算数もなんとか解けるレベルになりました。
その後も算数の勉強は毎日3時間ほど行い、最終的には偏差値55前後で落ち着きました。
もともろ論理的な考え方が苦手で、算数のような考える教科が苦手な子供でした。
しかし毎日算数を勉強することで、徐々に算数の解法を身につけることができるようになりました。
算数の勉強時間は多くとり、最終的には目標の中学のレベルに達しました。
算数の基本ができている子供の例
もともと算数が得意で中学受験を開始した頃から、偏差値50以上はコンスタントに取れていました。
基礎力から応用力を養う勉強法で、最終的に偏差値60以上を取れるようになりました。
勉強法はシンプルですが、確実に偏差値を上げられる勉強法を行いました。
この子供の勉強法は、とにかく復習中心に算数の勉強を行いました。
間違えた問題は、何度も復習して理解するまで繰り返す地道な勉強法です。
時間はかかる勉強法ですが、この勉強のおかげで苦手分野をどんどん克服しました。
ただし勉強時間は、算数だけでも平均1日4~5時間は勉強していました。
復習の時間に2時間から3時間を使い、残りの時間で新しい問題を解く勉強法です。
算数は初見の問題は間違えることが多く、復習の時間がどうしても長くなります。
その間違いを無視して、どんどん新しい勉強をする家庭はかなり多いです。
しかしこの勉強法では、絶対に算数の偏差値を上げることはできません。
地道に復習を徹底することで、算数の偏差値を上げることに成功した例です。
この子供が中学受験の勉強を開始したのは、小学5年の夏からでした。
小学5年の最後には、偏差値は確実に55以上とれるようになっていました。
最終的には、偏差値60を切ることはほどんどなくなっていました。
中学受験の算数の偏差値が上がる推移
中学受験の算数は、ゆっくりと偏差値が上がるのが一般的です。
ただし偏差値40前後の子供は、意外と50まではスムーズに偏差値が上がるケースもあります。
早ければ3ヵ月くらいで、遅くても半年あれば50に達する子供が多いです。
偏差値40台の子供は、算数の基礎ができていないことがほどんどです。
そのため基礎を身につければ、思っている以上に簡単に50までは上げることができます。
ですが50から更に偏差値を上げることは、思っている以上に難しいです。
偏差値が50から55になるまでには、早くても半年以上はかかります。
普通は1年くらいかかることも多いので、焦らず勉強を継続することが偏差値を上げるポイントになります。
基礎から応用に移るレベルなので、じっくりと勉強しなければ偏差値は上がりません。
偏差値55から60の壁は、かなり高くその域に達しない子供のほうが多いです。
偏差値60は、難関中学レベルの偏差値になるので必ずしも必要ではありません。
しかもこのレベルになると、ただ勉強するだけでは達することができません。
先ほどの例のように、復習中心の勉強法も偏差値アップには効果があります。
それ以外にも、塾や家庭教師を使って算数を強化させることも必要です。
算数の偏差値が60を超えれば、中学受験ではかなり有利になります。
しかし絶対に達成できる偏差値ではないので、無理して目指す必要はありません。
志望校のレベルに合った勉強をすることも、中学受験では重要だからです。