中学受験のメリットとして、子供の学力が上がることがあります。
小さい頃から勉強をしっかりと行うことで、普通の子供よりも頭が良くなる可能性が上がるからです。
では実際に中学受験を経験した子供は、そうでない子供に比べて学力が高くなっているのでしょうか。
中学受験と子供の学力
中学受験で上がる子供の学力としては、基本的には勉強の知識についてです。
特に算数などは、普通の小学生に比べて格段に難しい内容を勉強します。
その結果、論理的な考え方が身に付き頭が良くなっていくのです。
これは子供の学力という意味では、とても大きなメリットになります。
これから大学受験まで、数学のような理系分野に悩まされる子供が多いからです。
小さい頃から算数に強い子供は、基本的に学力が高くなる傾向にあります。
純粋に勉強ができる子供になれるというのは、中学受験を行う最大のメリットの一つでしょう。
しかし一方で、中学受験が及ぼすデメリットも忘れてはいけません。
子供の将来は学力の高さだけで決まるわけではないからです。
受験が及ぼす学力主義のデメリット
日本の受験は、基本的には学力の高さだけが評価基準になります。
そのため勉強ができる子供であれば、上位の学校に入ることができます。
良い学校に入ることは、当然将来のメリットになるでしょう。
しかし一方で、この受験勉強が将来のデメリットになることもあります。
それはコミュニケーション能力の低下で、かなり深刻な問題として扱われています。
受験戦争に勝ち上がった学生などは、かなり頭が良い子供が多いです。
しかし世の中に出てそのプライドから、普通の企業で上手く付き合えない人も増えています。
挫折をしらない子供ほど、この傾向が強くなります。
その結果として、高学歴ニートの増加といった社会現象まで引き起こされています。
現代の日本企業では、高学歴よりも世渡り上手な人の方が出世することができます。
そういった意味で子供の学力の高さだけに目を向けると、子供が将来失敗してしまう可能性が出てくるのです。
中学受験は、そういったことを失くすために面接なども実施しています。
しっかりと自分の考えをもって受験をしているかを、判断する材料にしているのです。
子供の将来を考える場合、学力だけに目を向けて中学受験をするのは危険です。
しっかりと人と話ができる子供は、学力以上に評価される要素になります。
こればかりは勉強では身につかない技術なので、普段の生活でコミュニケーションをとるようにしましょう。